出会い

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『ああ』 腕の中にいる犬が、口を動かし、話しているように見えた。 『え゛』 目が点になる 沈黙が続く ・・・そうだこれは、夢なんだ 試しに頬をつねってみる 『い、痛い・・・!』 『ハハハハハハ・・・』 次は、現実逃避に走ってみる。 『怖いぞ、お前・・・』 犬につっこまれた 『・・・』 苦笑いを浮かべる 公園に到着し、黙ったままベンチに座り込む 腕の中にいる、犬をベンチの自分の座っている隣に離す。 立ち上がり、そのまま、ベンチを離れる 『おい、ちょっと・・・』 と犬が話しかけるが 『ハハハ・・・』変な笑いをしながら、立ち去った。 『壊れたか・・・』 ふぅっとため息をつく 犬が目を細める 『それにしても・・・あいつが・・・』 座りながら、隼人の方を見る。 隼人の方は、公園に出た途端走り始めていた。 『な、なんなんだあいつ・・・』 と焦り始める 『妖怪猫又ならぬ、犬又か?』 走りながら、自問自答を繰り返す 全速で走り、家まで到着する 中に入り、鍵を掛け、チェーンロックを掛ける。 『どうしたの』 と後ろから、声を掛けられる。
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