一年前の事件

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『涼、頼みたい事があるんだけど・・・』 と小声で言う 『何だ?改まって・・・』 『暴行事件って、知っているか?』 『ああ、今大きく取り上げられているな・・・ それが、どうしたんだ・・・』 『調査する事になった・・・』 その言葉に、涼は一瞬ビクッとさせる 『そ、それで?』 と涼は聞いてくる 『相棒、頼めるか?』 『あ、ああ・・・ いいぞ・・・』 『涼、大丈夫か? 顔真っ青だぞ?』 『ああ、大丈夫だ・・・』 『私も行く!』 美鈴が手を挙げ大声を出す 『ダメだ!』 はじめは、すかさず答える 『何でよ!』 と美鈴は、むきになる 『危ないからだ』 とはじめは、顔色を変えずに話す 『私だって、役に立つもん!』 『役に立つ、立たないの問題じゃない・・・』 とはじめは、静かに話す 『私だけ一人だけ行けないの嫌! 私も連れてって!』 と美鈴は、真剣な顔で言う 『・・・』 はじめは、何も言えなくなってしまった 『連れていってあげれば?』 と涼は、横から口を出す 『医療術を一応身につけているんだしさ・・・』 『まあ、医療科だからな・・・』 はじめは、はあっとため息をつく 『分かった・・・ 先生に聞いてみるよ・・・』 『やったー!』 美鈴は、両手を挙げ喜ぶ
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