一年前の事件

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『お前等といると、こっちまで幸せになるわ・・・』 『あっ、いや・・・』 はじめは、動揺している 『ごちそうさま!』 涼は、笑顔で答える 『涼、私達、付き合ってる訳じゃ・・・』 『あそこまで言っといて、付き合ってないって・・・ おかしいだろ?』 『別に可笑しくないと思うけど・・・』 と美鈴は、赤くなる 『はじめは、どう思っているんだよ・・・』 と涼は、はじめに話を振る 『俺? いや、別に・・・』 とはじめは、俯きながら答える 『・・・俺が、取っちゃおうかな?』 涼は、独り言のように呟く 『な・・・!』 『美鈴、綺麗だし・・・』 はじめは、悪そうな笑顔で微笑む 『絶対、渡せねぇよ・・・』 はじめは、真顔で返す 『あ!』 美鈴は、思い出したように声を出す 『授業始まる・・・!』 『マジ?』 涼とはじめの声がハモる 『早く行こ!』 美鈴が走り出す 『うん!』 『ああ!』 と2人は、共に美鈴の後を追う そんな毎日が続くと思っていた・・・ いや、 続くはずだった・・・
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