第二話

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「お邪魔します」 「お邪魔します~」  村長の家に着いた二人は玄関で挨拶をして、人が出てくるのを待っている。 「あらあら…二人ともいらっしゃい」 「佐恵(さえ)さんお久しぶりです。」 「今日はごめんね? うちの亭主が迷惑掛けて」  二人を出迎えたのは長老・羅孔の妻である佐恵であった。  元々、長老の家にはお手伝いさんがおらず、羅孔と佐恵だけで暮らしている。  孫は居ないが、村の子供達全員が二人にとって孫のようなものであった。  今は羅孔の思いつきで、二人が人間の看病をする羽目になった事への謝罪をするため、二人の前でしゃがみ、両手の指先を床に着け深々と頭を下げている。
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