第二話

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 ブツブツと呟きながらも家の横にある井戸へと歩いていった。  桐弧は弟の後ろ姿を見送り家の中に戻る。  台所からは朝食が作られているのだろう。  味噌の香りが鼻をくすぐるぐらいの良い匂いを漂わせている。 「あら? 今日は午後から雨かしら?」 「一体誰を見てその発言をしています?」 「ふふっ…冗談よ。お父さんを起こしてきてくれない?」 「……娘に死ねと?」 「そこまで酷くないわよ。起こさないと無事じゃいられないかもよ?」 「………起こしてきます」 「よろしくね~」
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