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ブツブツと呟きながらも家の横にある井戸へと歩いていった。
桐弧は弟の後ろ姿を見送り家の中に戻る。
台所からは朝食が作られているのだろう。
味噌の香りが鼻をくすぐるぐらいの良い匂いを漂わせている。
「あら? 今日は午後から雨かしら?」
「一体誰を見てその発言をしています?」
「ふふっ…冗談よ。お父さんを起こしてきてくれない?」
「……娘に死ねと?」
「そこまで酷くないわよ。起こさないと無事じゃいられないかもよ?」
「………起こしてきます」
「よろしくね~」
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