第二話

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「――――――~ッ!? き、きりこぉ~……実の親に毎回ながら何の怨みがある……」 「ん~……とりあえず、実の娘はお父さんを起こすたびに命の危機を感じているのだけど?」  桐弧の言葉がグサッと刺さったらしく、源狼は部屋の隅に体育座りでのの字を書いている。 「あ~……お父さん? あんまり長くそんなことしてると……」 「あなた? 今日の朝ご飯いらないのね?」  いつの間にか桐弧の横に存在していた観那は笑顔であるが、声と目が笑っていない。  今にも観那の背後に阿修羅が現れそうなほどの怒りが漂っている。 「……母さん、そこまで怒る理由を……」 「あら? 今何時だと思って……?」  いつもなら荒騎が起きる前に村の人と狩りに出かけているのに今日は寝ていた。  まぁ、源狼は今日は休みだと言うことを観那に伝えていないのだろう。
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