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「にゃふぅ~……今日もいい天気ねぇ~」
丘の上で寝ていた少女は空気を一杯吸って吐き、背伸びしている。
ショートヘアで銀色の髪色が太陽の光を浴びてキラキラ光り輝いている。
見た目は人間の年齢で言えば十六歳ぐらいだろう。
服装は巫女服みたいなもので、袴の色も赤色になっている。
「桐弧(きりこ)~? おばさんが呼んでるよ~?」
丘の麓から声を書けている少女がいる。
三つ編みの茶髪で眼鏡をかけている妖弧であった。
「わかった~、胡珀(こはく)ありがとうね~!」
「どういたしまして~!」
桐弧と呼ばれた妖弧はぴょんと飛び起き、胡珀という妖弧の近くへ走っていく。
二人は肩を並べて村へと戻っていった。
桐弧達の住む村は、家の一つ一つは一定の距離を置いて建っているが、長老の家を中心にし周りを囲むようになっている。
建物の作りはどこも一緒で村長の家だけ他より大きいだけである。
村のすぐ隣には河が流れていて、洗濯などはみんなそこで洗っている。
小さな子供達も暑い時は川に飛び込んではしゃいでいる。
桐弧と胡珀は村長の家を中心として北西の方にある桐弧の家に向かう。
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