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項垂れながら歩く胡珀を見つつ、その辛さを感じながら苦笑する。
裏山にはちょっとした獣などがいるが、木の実などが豊富でよく取りに来ることもある。
いつもは荒騎が薪拾いをしているが、いないときは桐弧がする。
山の麓に着くと二手に分かれて薪になる木を拾う。
木の実を拾って食べながら桐弧は黙々と拾っていく。
「ん~♪ この時期は甘い木の実が多いから大好き♪」
見つけては食べて、を繰り返しながらも背中に担いだ籠に半分ほど拾い集める。
「きゃーーーーーーー!!」
突然叫び声が聞こえて桐弧は動きを止める。
「この声……胡珀!?」
親友の声とわかると、我先にと言わんばかりの速さで林の中を疾走する。
林を抜けると右手前方にしゃがんでいる胡珀を見つける。
桐弧は胸にしまってある短刀に手を当てながら近づく。
「胡珀、大丈夫!?」
「あ…あれ……」
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