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「絵、君も入れて描いていい?」
いきなりそう言った。
――こんなヤツ、クラスにはいなかったよね。
一瞬思ったけれど。
彼はフレイと同じ画板と画用紙を持っていた。
今から絵を描こうとしているのだ、とわかった。
フレイはすたすたと近づいて、自分を見つめている少年の目を覗き込んだ。
やっぱりきれい。
それから胸を張って、自分より背の低い少年を見下ろして言った。
「いいけど、うまく描かなきゃ承知しないわよ」
その答えに、少年は嬉しそうに微笑んだ。
「どうもありがとう」
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