私と大樹

11/16
前へ
/37ページ
次へ
目標を決めたらなんか自分の中でスッキリした気がした。 別れて2ヶ月。 彼は前を向いて進んでいる。 私は…前を向いて進むために彼にカッコ悪い自分も情けない自分も全部ぶつける。 多分、もしも会うチャンスが来るとしたら成人式。 大樹たちの出身地元の人は、私たちの地元に集まってくる事が多数。 だから、もしかしたら…会えるチャンスがあるならそこ。 会えたらそこで私は打ち明けよう。 会えなかったら…また考えればいい。 あっという間に日には過ぎていき、やってくる成人式。 みんな、元気かな? 楽しみだな。そんなワクワクした気持ちと大樹に会えるかな。会いたいな。見て欲しいな。でも、拒絶されたらどうしよう。そんな想いが交差する。 二回目の着物は、なんだか背筋がピンっと伸びた気がした。 おじいちゃん、おばあちゃんにもお披露目したあと、私は成人式会場に出発した。 懐かしい顔が沢山で、笑いあって写真を映して、気がつけばあっという間の時間だった。 私も尚美を含めた仲良しな友達たちとプリクラを撮りに行って帰宅した。 大樹に会えなかったな~… この日は、クラスの同窓会が入ってるし、着物ももう、脱いじゃうから…またのチャンスになるのかな。 そう思い帰宅して、着物を脱いだ。 お母さんが入れてくれたお風呂のお湯に体を沈めて、ホッとする。 着物、シャンとした気がするけど…やっぱり疲れてたのかな。そんな事を思いながらガチガチに固められた髪の毛を洗ってあがる。 美味しそうなご飯をつまみ食いをして、もう一度お化粧をして、出発した。 久しぶりの高校のクラスメンバー。 と言ってもこのクラスは凄く仲良くてみんな帰省するたびにちょこちょこ会ってたから本当に久しぶり!っていうよりクラス全員で飲もう!っていう飲み会だった。 クラス担任を呼んだけど、何を思ったか私たちの担任は私たちを卒業させたら、語学留学したい!と言って一年休職して海外に行ってしまったのだ。 そのかわり、副担任を混ぜての同窓会が始まった。 ほとんどの子が地元を離れて進学しているので地元の良さや学校の事を語っていく。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加