51人が本棚に入れています
本棚に追加
目覚まし時計が、けたたましく鳴るのに気が付き、九郎の意識は夢から覚めていく。
目を開け、見慣れた自分の部屋の天井を、ボーッと見つめる。
一体、あの夢は何なのだろう…?
いやにリアルな夢だと思う…。
街並みや、相手の表情、血飛沫までもが…
あまりにリアルすぎて相手を斬った感触までもが、この手に残っているような気がする。
(うん、やっぱり疲れてるんだな。次の土日はゆっくり休もう!)
と、自分の中で結論づけて、ふと自分の部屋にある時計に目をやると…
時計の針は7時27分を指していた…
本来なら、もう顔を洗い、歯磨きをして、登校の準備と着替えを済ませている頃だ。
「やっべ!」
九郎は慌てて、下の階にある洗面所まで向かっていった。
最初のコメントを投稿しよう!