不思議な夢

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目覚まし時計が、けたたましく鳴るのに気が付き、九郎の意識は夢から覚めていく。 目を開け、見慣れた自分の部屋の天井を、ボーッと見つめる。 一体、あの夢は何なのだろう…? いやにリアルな夢だと思う…。 街並みや、相手の表情、血飛沫までもが… あまりにリアルすぎて相手を斬った感触までもが、この手に残っているような気がする。 (うん、やっぱり疲れてるんだな。次の土日はゆっくり休もう!) と、自分の中で結論づけて、ふと自分の部屋にある時計に目をやると… 時計の針は7時27分を指していた… 本来なら、もう顔を洗い、歯磨きをして、登校の準備と着替えを済ませている頃だ。 「やっべ!」 九郎は慌てて、下の階にある洗面所まで向かっていった。
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