第二章 タタル渓谷

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 「…ん…。   ここは…?」 嗄希は辺りを見渡した。 「…タタル渓谷か…。」 更に見渡すと、ルークを起こしているティアがいた。 ル「…なんだぁ…?」 テ「よかった、気が付いたみたいね。」 ル「おまえ、誰だ!?」 テ「私はティア・グランツよ。」 ル「そうだ!おまえ!  いってぇ……。」 テ「大丈夫!?  どこか怪我してない!?」 「あの~…。」 テ「あなた誰?」 ル「なんだよ、おまえの仲間じゃねぇのか?」 テ「違うわ……。  ということは、あなたの知り合いでもないのね。」 不思議そうな目で、2人は嗄希を見つめている。 「あ…私は中山嗄希です…。」 テ「どうしてここにいるの?」 ティアは軽く警戒している。 「ええと…2人の超振動に巻き込まれて…。」 嗄希の言葉に2人は驚いた。 ル「おまえなんであの屋敷にいたんだ?」 「私もわかんない…。」 ル「なんだそりゃ!?」 テ「まぁ、いいわ。  ここにいても仕方ないから、早く出ましょう。」 ティアの提案に、2人は頷いた。
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