プロローグ

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タイミング悪すぎるでしょこのシチュエーション。 「ま、そうだな。せっかく来たんだし。やろうぜ肝試し」 祐太、せっかく俺のためにここまでセッティングしてくれたのは嬉しいけど、玲奈をしっかりエスコート出来る自信がないよ。 久々に本気でビビってるんですよ俺は。 「だね。せっかくだから肝試しやっちゃおっか」 あれ?何言っちゃってんの俺? バカじゃないの?あーもう俺のバカバカ! 「えー…怖いよぉ…」 「大丈夫だ瑠美、俺がついてってやるからな」 恐怖を感じながらも、祐太の話の持ってき方のうまさに感心してしまう。 「でも祐太、さっきめっちゃビックリしてたしなぁ…」 「バカ、あんなん演技だよ。ハリウッド並だろ俺の演技」 そんな会話の合間を縫うように、今度は亮汰の奴が口撃を仕掛けた。 「海理ちゃん!一緒に行こうよ!俺海理ちゃんとなら怖くない!」 「よく言うよ」 「ホントだよ!俺は真実しか言わないんだぜ!?」
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