第一話-古の存在-

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「……暑い」 夏休み初日。 現在、ラクト達六人はレイス家の別荘に来ていた。 別荘の近くには、レイス家が所有する、一般開放されたビーチ。 女性陣が海ではしゃいでいる中、ラクトは夏の暑さに愚痴を溢していた。 「さっきから暑いしか言ってないね」 そう言ったのは、ラクトの隣に座っているウィルス。 「んなこと言ったって、暑いもんは暑いんだよ」 そう言ってため息をつくと、砂浜の上に敷かれたシートに寝転がる。 容赦なくラクトを照りつける太陽の光。 ラクトは眩しそうに目を細めるが、その光が遮られ、目の前に白い肌が現れる。 「ラクトさん、冷たくて気持ち良いですよ、海。 入らないんですか?」 穏やかな声と温かな笑みと共に、逆さを向いたルイナが腰を折ってラクトを見下ろしていた。 白い肌に程好い大きさの胸、そしてキュッと引き締まったくびれ。 その美しい体を白のビキニが包んでいる。
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