幕末スーパー忍術バトルうまい棒 ー待て、オレが何をした!?ー

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天気がいい日って意味もなく外に突撃したくなるよな? ……まぁ今はめっさ雨降ってるけどな。 もちろん外なんか行くわけねーだろ! どしゃ降りってレベルじゃねぇ。 こりゃ明日辺りどっかの川が氾濫して畑の作物が大変なことになるね。 いや、オレは農民じゃねぇから関係ねーけど。 ところでオレの名前が知りたいか? ……教えてやらん!! 「何をぶつぶつ言っているのだ、農民の息子・猫之助」 「農民の息子って言うな! てかお前も農民の娘じゃねぇか!」 コイツの名は風子。 こんなぶっきらぼうな口調だが一応女だ。 ついでになぜかリーゼント。 ムダかもしれんが一応つっこんどくか。 「なぁ、幕末にリーゼントっておかしくね? てか女でリーゼントも奇妙だ」 「幕末……なぜ幕府の末期が汝にわかる?」 ……そうきたか。 だってそうらしいってネットの書き込みでみんな言ってるもん。 「第一、我の容姿が汝にどう関わる? あ、まさか汝……」 「は? なんだよ」 リーゼントじゃなかったら多少は見た目も良くなるかも知れん。いや、どっかの由緒正しき公家の娘でも通る……黙ってれば。 「さては汝、我のリーゼントから自動追尾ミサイルが発射されると思って怯えているのだな?」 What? 真面目な顔して何ほざいてんの? 「んなわけあるか!! どんな発想だ!?」 わかると思うがコイツめっちゃ変わり者だから気をつけた方がいい。 風子はニヤリと笑った。 「案ずるな、汝に向けては撃たぬ」 「撃てんのかよ!!」 生まれて16年、物心ついた頃からこいつとは知り合いだが未だに謎だらけである。 てかマジこいつなにもん? こいつの親父さんてオレの親父らしいし……。 かといって別に血の繋がりはない。 腹違いでもないそうだ。 なんだろ、世の中には意味不明なことがいっぱいあるからな。 こいつも触れてはいけない世界の住人の一人なんじゃないかとオレは思う。 ……いつも視界に映るけど。 「てかお前なんでうちにいるんだよ!」 そう、ここはオレんちであって風子の家ではない。
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