幕末スーパー忍術バトルうまい棒 ー待て、オレが何をした!?ー

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キュイン おや? 玄関のチャイムが鳴ったようだ。 チャイム音が変とか言うなよ? 犯人はうちの親父だから。 玄関に行ったが誰もいなかった。 ……気のせいか? とりあえずリビングに戻ったら風子がオレのアイスを勝手に食っていた。 「おい! それオレのだぞ?」 「……ふむ。そうであろうな」 じゃなんで勝手に食ってんだよ。 お前のものはお前のものでオレのものもお前のものなのか!? そんな理不尽な法律絶対許せん。 いかん、このままでは我が家は風子に占領されてしまう。 下手すると晩飯のおかずとかテレビのチャンネル選択権すら剥奪されかねんからな。 それだけは絶対阻止せねばならない。 一刻も早く帰って貰おう。 VS風子【自宅死守ミッション】 難易度……★★★★☆ 勝利条件……風子を帰宅させる 敗北条件……風子が宿泊 『幼なじみで可愛い子が宿泊とかむしろ勝利じゃね?』とか思ったやつ、甘いぞ。 甘過ぎる。 よく考えてみろ。 メガネはポイントアップかもしれんがリーゼントだぞ? しかもリーゼントの中に自動追尾ミサイルが搭載されてるって話だ。 もう人間としてヤバいレベルです。 「風子……力ずくでも帰ってもらうぞ?」 「ほぅ、我に抗うか。よかろう! かかってくるがよい」 お前どこの魔王だよ!? 世界(オレんち)の平和を乱す魔王か? 成敗してやるよ。 バトル開始……しそうな瞬間だった。 キュインキュイン またチャイムだ。 しかも音変わってね? 「ちょっとタンマ」 「認めよう」 タンマ認めてくれた。 案外いい奴かもしれんと思いつつ、オレは来客の対応に行った。 ……が、またしてもそこには誰もいなかった。 なんでだ? こんなどしゃ降りの中わざわざピンポンダッシュするアホはいないだろうしチャイムが壊れたのか? またリビングに戻った。 風子は勝手にゲームやってた。 「……お前なぁ」 ふと画面を見てみた。 データを消去しますか? →はい  いいえ 「それだけはやめろ!」 「……残念だったな」 あっさりデータ消された。 フルコンプした武器防具もレベル70のパーティーも1500回倒してやっと仲間にしたゴールデン秋田犬も全部消えた。 こ、この野郎……! オレの戦闘力が200上がった。
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