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フォルトゥナが、戦利品を嬉しそうに持ってきた。
レナス「そうか・・・。鼠は城から来てるんだな?なら、どこかに隠し通路があるはずだ。よくやったぞ、フォルトゥナ!」
フォルトゥナ「みゃう???」
鼠を生け捕りにして、紐を付け、離してやった。
これで、隠し通路の入口がわかるはずだ。
しばらくすると、鼠は石碑の裏側へ回り、姿を消した。
石碑の裏へ回ってみると、石碑の下に、わずかに隙間があった。
力いっぱい石碑を押してみると、少しずつ隙間が広がって、太陽の光で階段が照らし出された。
・・・が、その奥には闇が広がっている。
一人では、絶対に入りたくないような、静かな闇。
ただの闇でなく、静かに、淀んだ闇・・・。
・・・今は、フォルトゥナが居てくれる。
そうさ。俺は、一人じゃない。
レナス「さぁて・・・何があるやら。フォルトゥナ、いくぞ!」
俺とフォルトゥナは、真っ暗な階段を、ゆっくり下りて行った。
レナス「さて・・・そろそろ明りが欲しいな。」
フォルトゥナ「にゃあん」
真っ暗な闇の中で、フォルトゥナの眼だけが光っている。
時々、闇の中で動く何か。多分、鼠が見知らぬ訪問者に怯えているのだろう。
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