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そして、次々に暗闇の奥に光る眼。
どうやら、お化け鼠はこの辺の親玉鼠らしい。
鼠の恐ろしさは、その体躯の大きさではない。
その性格にある。
鼠はエネルギー代謝が非常に高く、一日に体重の60%以上のたんぱく質を取らなければならない。
つまり、その体を維持するために、常にはらぺこってことだ。
そんな鼠が目の前に100匹は軽くいる。
そしてそのうちの一匹は、俺の体の5倍はあろうかって奴。
レナス「・・・死んだかな。」
「・・・そうでもないぞ」
誰かが、そう言った。
周りには誰もいない。
レナス「・・・誰だ!?」
「ここだ、ここ。お主の腰にかかっておるだろう。」
レナス「腰って・・・この刀・・・か・・・?」
「そうだ。我は、ルプス。力ある者。我に力を請え。さすれば、力を与えよう。」
・・・。怪しげな刀だぜ。
レナス「まぁ、どのみち選択肢はない。貸してもらおうか、その力。」
ルプス「よかろう。」
と、刀が言うと、鞘からその刀身が出てきた。
レナス「なんだこりゃ、錆びてるぜ。」
ルプス「刀も限界なのだ、勝機は一度。思い切り振ればそれで良い。」
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