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言われるがまま、襲いかかろうと待ち構える鼠達に一振りかましてみた。
空を切った刀から、物凄い波動が発せられて、
鼠達も、俺も、フォルトゥナも吹き飛ばされた。
レナス「・・・っ!なんだこりゃ!俺らまで殺す気か!」
刀を見ると、その衝撃で折れてしまっている。
吹き飛ばされた衝撃で落としたたいまつの光に、
地面に刺さった折れた刀身と、血だまりが照らし出されている。
ルプス「ふむ・・・。やはりな・・・。」
レナス「んん?なんだ?」
ルプス「いや、なんでもない。それより、刀が寿命で折れてしまった。ひとまず、我に依り代を与えてくれ。」
レナス「依り代?」
ルプス「そんなことも知らんのか。まったく無知とは恐ろしい・・・。我は力ある者。だが、それを現世で体現するには、何か依り代が必要なのだ。つまり、“物理的な何か”だ。」
レナス「・・・大したもんはないぞ。」
ルプス「なんと・・・!赤貧の身は辛いものだな・・・。」
レナス「うるさい。」
むっとしていると、刀が急に重くなった。
ルプスが、抜けたのだろうか。
ルプス「しばらく、この猫・・・のようなもの、借りるぞ。」
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