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レナス「フォルトゥナ・・・が言ったのか?」
フォルトゥナ「う・・・ん。」
頭が混乱した。
なんでこいつが喋ってるんだ?
どうして???
ルプス「どうやら、依り代にしていたことで、我の力の影響を受けたらしい。」
レナス「つまり?」
ルプス「喋る猫になったということだ。・・・その他にも影響を受けた可能性は否定できんがな。」
・・・。
ひとまず深呼吸して落ち着く。
レナス「フォルトゥナ・・・だよな?」
フォルトゥナ「うん、そーだ・・よ。」
まぁ、いいか。今更何が起きたって、驚かないぜ。
レナス「さて、フォルトゥナ。次の街にいくぞ。」
フォルトゥナ「その前に・・・なまえ・・・おしえてほしい」
あぁ、そうか。
名前、教えてなかったっけ。
レナス「俺は、レナス。レナス・セムだ。」
フォルトゥナ「れ・・・な・・・す・・・。」
レナス「そうだ。レナス、だ。」
フォルトゥナ「れなす!にゃうっ」
俺は、フォルトゥナの頭をなでる。
レナス「よしよし・・・、さあ、行くぞ、フォルトゥナ!」
フォルトゥナ「にゃう!」
ルプス「・・・先行き不安・・・だな。」
・・・。
レナス「ルプス、何か言ったか?」
ルプス「いや、なんでも。」
俺とルプス、フォルトゥナは、
再び荒涼とした大地を歩き始めた。
初めて、明確な目標・・・
次に辿り着く街、「ファスト」を目指して。
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