2章<光と影>

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急に話しかけられて驚いた。 レナス「え?あ、あぁ・・・まぁな。」 商人「こいつなんかどうだい。このナイフ!こりゃあ偉い鍛冶屋が作ったっていう珍しい武器なんだが・・・。にいちゃん見ねぇ顔だし、負けとくよ!!」 レナス「????」 商人「通常価格10万リオのところだが・・・2000リオにしといてやろう!どうだ買ってかねーか?」 レナス「リオ?」 俺がそう聞くと、商人は眉間に皺を寄せて溜息をついた。 商人「なぁんだ・・・リオ持ってねーのか。リオってーのは、獣人国家リオンの共通通貨のことだよ。・・・ったく、しょうがねぇなぁ・・・。じゃあ物々交換でもいいぜ。なんか持ってねーのか??」 レナス「俺が持ってるのは、この古い地図くらいしか・・・。」 古い地図を見せると、商人は一瞬目の色を変えた。 商人「っ・・・こりゃぁ・・・。」 なんだ?そんなにすごいもんなのか? 商人「にいちゃん・・・これをどこで・・・いや、そんなことはどうでもいい。とりあえず、この地図には大した価値はねぇ。だがこれを譲ってくれるってんなら、このナイフやっても良いぜ。」 レナス「うーん・・・。」
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