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第二十四章、刻まれた足跡
歩みは止められない
大地を踏みしめた傷跡や幾つ
隠そうと――見たくなくて
消せども消せども
その痕ばかりが際立つ
過去の凄惨――清算
言葉は美しくも
事実は残酷に色めき立つ
過去の傷跡を癒す為に
今こそ埋め合わせをしよう
でも――きっと
未来ではその隠滅が
また違う清算を求めよう
古の傷が疼き
受け継がれた怨念が呻く
復讐は今ここに
刻まれたのは
決して消せぬ誰かの歩み
――その足跡
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