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「だけど、いつって調べるって言ったって、『今は何年ですか』って聞いたらおかしくない?」
結衣はたずねた。
「なるようになるさ…」
翔輝が答える。
「「「…………」」」
結衣たちの間に沈黙が走った。
沈黙の間、結衣たちはどうすれば良いか考えていた。
沈黙を破ったのは慶介だった。
「よし、あの人に聞いてみよう。」
商人と思われる男の人。
もちろん、まげで和服だ。
「いきなり、すみません…今って何年でしたっけ…ど忘れしてしまいまして。」
「(ケーちゃん、嘘つくの上手いね)」
「(ホントだよ…)」
結衣と翔輝はアイコンタクトで会話した。
幼なじみだから、た易いことだった。
アイコンタクトでやりとりをしているうちに、慶介は商人らしい人物と話しを終わらせていた。
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