遡行

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「ちょっと、ケーちゃん、ショーちゃんッ。起きてよ。何か、変だよ」 「っくぅ…。あんだよ、結衣」 「丘の下。丘の下を見てよっ」 そこには、昔の町が広がっていた。 「なんだよ…これは…」 「お前がいい年こいて『丘で遊ぼうぜ』なんて言うからだ」 ケーちゃんこと、早川慶介。 ショーちゃんこと、山北翔紀。 ふたりが争っている。 「俺が悪いって言うんかっ」 「おう。そうだっ。」 「ちょっと、ふたりとも、こんな時にケンカしてちゃ、ダメだよ」ふたりはよく、ケンカをするけど、仲は良い…はず… 「とにかく、下りてみよ。帰れるかもしれない」 結衣たちは下に戻った。
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