ヤキモチ?①

6/7
前へ
/390ページ
次へ
『男の俺じゃ…嫌にならない?』 伸ばされた腕を抱いて、有は問うて来る。 『嫌になんか成ってないよ?』 そう言って頭を優しく撫でれば、ぎゅう、と抱き付いてくる。 『優兄、好き、好きっ』 胸元に頭を埋め、譫言の様に言う有。 『俺も、好きだよ。』 優はそう言うと、さらりと流れる黒髪の一房に、キスを落とした。 『ぅ~///優兄、ちょっとキモい』 『はぁ?…もうやらないからな。』 『Σ!!やだ!たまにして!ねっ///』 『はいはい(笑)』 一方、リビングでは。 『全く、世話の焼ける三男だね。』 苦笑している獅子が一匹、虎と兎の恋路を見守っていました。 終わり
/390ページ

最初のコメントを投稿しよう!

201人が本棚に入れています
本棚に追加