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「それより“神谷”の出現には気をつけろよ」
「げ」
グリードの発言で、エレベーター内は凍りつく。神谷という者にはそれだけの威圧があるのだ。
「……っああ! 神谷が出やがったら、まず退こう! なっ? グリード?」
ジャーニーが怯えるのも無理はなかった。神谷という人物は敵組織の大幹部。絶大な力を兼ね備えているのだ。
「うるさい。神谷は殺す」
「マジかよ! やだよ! 俺! こんなとこで殉職なんてよぉ~!」
これまで神谷という人物には世界中にある支部を十は潰されている。今回の仕事も神谷の出現により、成功率が大きく変動するのだ。そして、何よりグリードは二人を守りきれるかが気がかりであった。
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