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2008年。
バグリシスによる高校生大量殺人。
生徒にバグリシスの血を注入する事により“半”バグリシス化
させる実験。
あまりの大胆さゆえに組織GETEMONOは裏をかかれ、遅れをとり、救出に失敗。実験体となった生徒は100名以上にも登った。
事件のおこった学校には今もどす黒い血が無数に残り、一般人の介入はもちろん、警察の介入も何故か難しい。
生徒の遺体には銃弾の直撃や爆撃による死や、何か凄まじい力でねじ曲げられたような痕も確認された。凶器は未だ見つかっていない。
「間違いなくバグリシスだな」
だが、“一人”だけ死を逃れた生徒がいるという。事情聴取をしようにも、意識不明の状態で植物人間。組織が接触できれば、なんとかなるのだが
(正規の方法だと、これがまた難しい……)
2014年の今でも警備のため、警察官が何人も病院に配置されている。
「原美幸……か」
(女がよく生き残れたものだな)
一人の女性が黒いジャケットをはおり、部屋をあとにする。
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