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「やっと結界解除の日か」
グリードが言い放った“結界解除”。それは1ヶ月間、とある高校に結界をはり、中で何かことを起こしていたバグリシスが出てくる日である。この日をグリード達は心待ちにしていたのだ。
中からどんなバグリシスがでてくるのか。憤怒の感情より、興味が完全に上回っている。
(まあ……どうせ潰すか捕縛しないといけないわけだが)
「いちいち面倒だな」
グリードが面倒と言ったのは組織の長への報告であった。これからグリード達は組織の長に仕事の報告をしに向かうのである。
グリード達の仕事は主に殺害。完全に闇の職である。表の世界の者に感づかれないようにするため、どんな些細な情報でも長の耳に入れておかなければならないのだ。そして、敵は人間の形をしている。組織が闇に属するのは当たり前なのである。
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