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「節電とかのレベルの話じゃないですよ。脳味噌が融けます」
オムライスの最後の一口が片付けられると、和泉は残念そうに溜息をついた。
食事を摂らず、ブラックコーヒーだけを飲んでいた朔太郎は、まだ眠そうな顔をしていたが、ふと陸也の方を見て、
「お前、学校は ? 高校生じゃなかったか ?」
「あのですね、今、夏休みなんですよ、朔太郎さん・・・・」
極楽トンボの朔太郎は、仕事をしたりしなかったり、ともかく不定期な勤務状態を繰り返しているためか、すっかり世の中の流れに付いて行けなくなっていた。
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