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「パパ。早く起きてよ。大原人形店の大原さんから電話が朝早くから掛かってきてママも困っていたよ。」
「樹理。パパは、昨日は人形造りで、忙しかったから。」
「でも、ママもパパを早く起こすように言われたんだよ。」
と樹理が言うと、光庵の上に乗りピョンピョンと飛び跳ねた。
「分かった。分かった。起きるよ。ママに今起きるって言ってきて。」
光庵が言うと、樹理は嬉しそうに
「うん。」
と言って部屋を出て行った。
光庵は、ようやく起き上がって着替えると首を動かし部屋を出て行った。
廊下を歩いていると一人の銀髪の美しいメイドが掃除していた。光庵の姿を見ると
「お早う御座います。ご主人様。」
「お早う。シンシア。」
光庵が言うと、シンシアは、ニッコリ笑って
「奥様と樹理様がもう食堂でお待ちですよ。」
「それは、早く行かないと大変だ。」
光庵は笑いながら、シンシアと別れ食堂の方と向かって行った。
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