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光庵は、食堂に向き直るとそこには、赤み掛かった茶色い頭と目鼻がくっきりした美女と、隣にはよく似た少女が椅子に座っており光庵と目を合わせると、ニッコリ笑って
「お早う御座います。あなた。」
「遅いよ。パパ。もうご飯、ママと食べちゃってるよ。」
光庵も、向かい側に座って
「お早う。クリスティーナ。樹理。」
挨拶を返して、食事を始めた。
クリスティーナは、思い出した様に
「あ、さっき大原さんから電話が掛かって着たわよ。注文の品まだかって。」
「ああ、食べ終わったら電話するよ。」「本当に頼みましたよ。大原さん、泣きそうな声出してたわよ。少し可哀想になったわ。」
食事が終わり、光庵が電話を掛けると
「先生!例の人形どうなりました?納品日来週なんですよ…グス。」
と涙混じりの声が電話機越しから聞こえてきた。
「スマン、スマン。いますぐ、やるから来週には納品できよ。」
「本当に本当に頼みますよ。先生の作品楽しみしている方々が一杯いるのですからね。」
と言って電話は、切れた。
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