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「ふん!!」
板垣はしばらく打ち合っていると年のせいか徐々に動きが鈍ってきた。
一方の若い総司はまだまだいけそうだ。
しかし、総司は刀である為近づこうとするたびに板垣に槍を振られ近づけなかった。
「もう、板垣さん貴方の負けは決まってんですから」
総司は汗を掻きながら諭した。
その言葉の返事を返すかのように板垣は総司に槍を突き付けた。
それを阻み結局2人は何度も何度も打ち合った。
まだまだ決着の着きそうにないと判断した総司は賭けに出た。
総司は馬で板垣に突っ込んで行くとやはり槍で突いて来たがそれを総司は左手で阻み左手には槍が突き刺された。
「御主、こんな事をしてでも勝ちたかったか…」
板垣は槍は総司に突き刺さり取れない為何も出来なく総司に斬られた。
「我、殿と戦った日々一生忘れません。」
これが板垣の言った最後の言葉だった。
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