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林の中に入ると混乱している上杉軍が武田軍に着々と倒されていく。まともに戦っているのは山南の隊と後もう一つ大男が指揮している隊だけだ。
歳三はまず混乱して逃げれていない兵士達を逃がす事にした。
「方円の陣だ。」
歳三がそう言うと瞬く間に方円の陣に変わった。
歳三が動くとすぐについてきた。
「我々の目的は上杉軍を逃がす事にある。行くぞ!!」
歳三は混乱している上杉軍を追い抜き、前にいる武田軍に攻撃を仕掛けた。まさかの攻撃に武田軍は驚きながらも攻撃してきた。
「ここは我々がやる上杉軍よ。後ろに逃げよ。」
上杉兵は落ち着きを取り戻し撤退して行ったが大男の隊は一緒に戦っていた。
徐々に徐々に退却をして行くといつの間にか囲まれていた。どうやら上杉兵が逃げ、空いた所にいつの間にか武田兵は入り込んでいた。
こんな事を出来る人がいるとはと歳三は感心していたが現実問題はかなり危ない状況だ。
どこに突撃しても阻まれ何も出来ない。
どうする、俺と歳三は頭を回転させていた。
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