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歳三がどうにか川を渡るとそこは新撰組の死体ばかりだった。
歳三は味方の兵士達に会ったら退却命令を出しながら前に進んで行った。
すると勇が前線で死に物狂いで戦っているのを見て伊東がむかついてきた。
あいつは勇に前線で戦う様に言いながら自分は前線で戦って居なかったのだ。
「勇!!大丈夫か!?」
歳三は勇の隣に立ち尋ねた。
「どうにか。馬上での戦いが慣れてないからやりにくいがな」
勇は苦笑いをしながら答えた。
「ふん!!このぐらいの皮肉を言えればまだいけそうだな!!総司は!?」
歳三は弟の様に可愛がっている総司の安否が一番心配だったのだ。
個人的の理由もあるが総司は板垣信方を倒した猛将である。その総司が死んだら士気が落ちるのは免れないだろう。
「すまぬ。総司はもっと前じゃもしかしたらもう…」
勇が言いたい続きは歳三には分かっていた。
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