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「てめぇら雑魚は消え失せろ!!」
いつもの冷静な歳三からは考えられない暴れ振りだった。
しかし、その効果により北条勢が怯えているのも確かである。
歳三の血だらけの顔を見れば怖がるだろう更に歳三の怒りの形相を見れば怯えてしまうだろう。
しかし、流石の歳三も疲れを感じて来ていた。
「土方様、此処まで来ても未だに沖田様が見つかりません。」
歳三のこの形相を見ても言える男はあまりいないだろう。
「守棟か、そちは諦めろと言うのか?それとも他にいい案があるのか?」
歳三は怒りをぶつける様に尋ねた。
この守棟という男は定直の息子で中々の才能がある為に歳三はいつも側に置いていた。
彼は武術が出来ない訳で無いため足手まといにはならないのだ。
歳三は守棟がいい案出してくれるかもと期待したのだ。
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