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「昔は若殿という地位で自分の自尊心も有るかもしれないが私に使えぬか?」
歳三がそういうと
「殿!!何を言っておいでです!!確かに若殿様は凄い英才の資質を持っているのは私めも知っておりますが、もしもばれた時は殿の首は飛びますよ!」
定直は慌てて止めた。
歳三は確かに悪政をしていた君主の息子を配下に加えるなど前代未聞であろう。それにばれたら首が飛ぶのぐらい分かるがどうしても欲しかった。
「私は良いんですが、貴方の立場はどうなるんですか?」
歳三はハッハッハと笑いながら答えた。
「そちは命を掛けてでも欲しい」
歳三のこの言葉を聞き家臣はもう何も言えなくなった。
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