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その文を貰った伊東は簡単な事だと思っていた。
こんなのなら近藤を使えば余裕だ。
そう、その依頼とは土方歳三暗殺である。
伊東の中でもう、考えは決まっていた。
伊東は善は急げと言うではないかと思い近藤の元へ向かった。
「こんにちは、近藤さん。」
伊東はまず何にもない只の雑談をしにきたかの様に話掛けた。
「ああ、伊東君か、どうした急に」
勇は疲れた様な表情で聞いた。
勇は最近元最上家臣の内乱と言えばいいのか分からないが内乱をされ様々な所から救援要請が来て家臣を援軍として行かせ、それでも足りない為に自ら出向いた事もある。
どうやら、負け戦が響いている様だ。
「今、我々は士気が落ちていると思います。そこで、皆で猟をすると言うのはどうでしょう。」
伊東の言葉にぱっと顔が明るくなり、名案だと思っていた。
「早速、準備に取り掛かろう。」
勇は嬉しそうに言った。
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