勝鬨を挙げ

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そのまま新撰組の快進撃は続き、氏家守棟、氏家定直、氏家光氏、鮭延秀綱を捉え戦は終結した。 その後三十郎を城まで運び布団に寝かせた。 「土方さん、近藤さん、私の命はもうすぐなくなるでしょう。最後に一つ言いたい事があります。」 「なに言ってんだ!!三十郎!お前はまだ生きれる!!これから伊達、上杉、北条、武田強国ばかりだ、お前の力が必要だ!!」 三十郎に励ましの言葉を掛けた勇はもう仲間を失いたくないと思った。 「近藤さん、分かっているんですよ。自分の命がないの位。どうか天下を平和にしてください近藤さん。貴方と土方さん、沖田君がいれば平和の世の中も夢じゃありません」 三十郎はそれだけ言うと目を閉じその目は一生開かなかった。こうして江戸末期の時代ではなく天下無双の戦国時代を駆け巡った谷三十郎の人生は幕を閉じた。 ,
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