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「定直、お主にやって貰いたい事がある。」
「ぬけぬけというなたわけ者が!!」
やはり、定直という人物は忠実心の塊かと歳三は彼の忠実心の深さに感動した。
「では出羽の民達は伊達の奴隷になってもいいと申すか?」
「そ、それは」
定直は痛い所を突かれたと苦しんでいた。
現当主伊達輝宗は内政をおろそかにし、彼の国の民は苦しんでいるのだ。
「お主らが出羽の民を大事にするか分からないではないか!!」
「ならば、お主が整えればいい。」
「なに!!……」
歳三が言った言葉はつまり登用である。
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