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定直に主人を忘れ、我らの仲間に入らないかと言っているのだ。
「今、御主にしか出来できない事、出羽の民を救う事をやってくれぬか?」
「お主らが最上義光様を殺したせいで出羽の民が苦しまされておるのではないか?」
「ではそちらの内政で出羽の民が餓死した者達が何人いたと思う?」
定直は何も言えなくなったのを見て歳三は鼻でふっと笑い語り掛けた。
「御主らのせいで民は苦しんだ。せめてその分を今から返さないか」
「よかろう。そちは私の心をよく掴んでおるようだ。して何をして欲しい?」
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