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「それにしても御主人気者だな」
「おっと、嫉妬しているのか?お子ちゃまだな」
歳三が言うと景虎も返す普通の会話だが何故か歳三はこの会話を楽しく思っていた。
「景虎、室町幕府の時代は終わったと思わねぇか?」
歳三はずっと気になっていた事を聞いた。まあ、自分も江戸幕府に尽くしたがなと苦笑いをしてしまった。
「ふん!!わしがまた室町幕府の世に変えてやるわ!!武田は室町幕府からの恩を忘れやがって」
景虎をつい怒り顔が赤くなっていた。
戦国の世にこんな純粋の男がいたとはと修羅場を何度も体験してきた歳三には信じられなかった。
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