最後の日

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「でも先生は何も言ってなかっただろ? なら心配ないんじゃないか?」 「・・・ならいいんだが。俺には何か良くない事が起こりそうな気がしてやまないんだがな・・・」 この時から、俺には妙な胸騒ぎがしていた。発言通り、何か良くない事が起こりそうな・・・そんな事を知らせそうな胸騒ぎだ。 「一先ず教室に戻るとしよう。次は給食だが、こんな話を続けてたら美味いもんも美味くなくなっちまうからな。 この話の続きは昼休だ」 俺の提案に、二人は頷いた。藤田は二組へ、俺と勇助は一組へと、各クラスへと戻って行った。 「全くよ・・・一体どうなってんだ・・・」 勇助は椅子に座り深く溜め息を吐きながら言った。マヤの予言はこの年だったとでも言うのだろうか・・・。 「ホント意味わかんないし~! 何で家に誰もいないんだよ! って思ってさぁ~!」 二人で溜め息を吐いていると、突如デカイ女子の声が聞こえてきた。耳を傾けると、何やら今回の件に何か関係のありそうな事を話している。 「えぇ? そんな事あるわけないじゃん。だって靴は有るのに、皆いなかったんでしょぉ?」 いかにもギャルのような話し方には少しばかりイラッと来るな。しかし、"いなくなった"とはどういう事だろうか。 「だから一人で準備するのに手間取っちゃうと思って心配しちゃってさぁ~」 ・・・心配はそこか。この女は少し嫌な奴だと思っていたが・・・やはりその通りだったようだ。
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