最後の日

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「ああ・・・ならば日付が変わるまではまだいたって事か・・・。じゃ二人の中で今朝・・・いいや、この際何時でもいい。今日中に物凄い痛さの頭痛が起きたのはいるか?」 ・・・二人とも首を横に振る。 「そうか・・・」 安堵して、良い意味での溜め息を吐いた。しかしまだ油断してはならない。これから来るかも知れない。やはり今回の件と、頭痛とでは何かしらの因果関係はありそうだ。 「取り敢えず・・・そうだな、今日はこの話を聞いてるお前達は、野宿しろ。外で過ごすんだ。一回も寝るなよ。凍死するからな」 二人を指して言った。若月は反論してきそうだったが、上田が不安そうな顔で若月を宥めた。・・・上田は状況を大体は理解しているようである。 「じゃあ俺は今から臨時休校の申し出をしてくる。昼休みまでには帰れればよいのだがな」 俺が言って、振り返ろうとした時、上田何かを思い出したかのような大声を上げだ。 「そうだ!」 「どうした!?」 「あたしは放送委員だから、今からこの事を放送で全校生徒に知らせる!」 「そうだな。そうしてくれ」 上田は頷き、放送する装置のある職員室へと走って行った。 その横で、若月はカーテンの隙間から外を見ながら固まっている。
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