最後の日

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・・・上田は言いやがった。 彼女の放送により、俺の案は完全に無かった事と同じ・・・即ち、もし案を言ったところで皆を混乱にするだけだから、言葉の力は無力となってしまったも同然という事だ。 こうなるともう諦めるしかない。仮に、俺らのように体に異常が起きた人間がいたとしてももうどうする事もできない。 ・・・それ以前に・・・・・・。 「何で大規模の異常事態を勝手に想像してたんだ?」 頭に思った事を口に出す。 思えば、このような話のキッカケになったのは、今朝の俺の身体への異常が原因。・・・しかし、身体への異常が見れたからといって何も大規模な異常事態が発生している等と考える事は無いだろう。 もしその症状が複数名に現れたとしても、それは単なる偶然。それで良いではないか。 「あー・・・若月」 「なぁに? まだ何か・・・」 若月も話を聞いてから態度がまるで違う。でも余計な不安を与える訳にはいかない。もし若月が俺の妄想話を真に受けて、この猛吹雪の中外にいたりでもして、凍えたら・・・それこそ異常事態に成り兼ねない。 「あのな・・・あんな話をした瞬間にこんな事言うのもアレだけど、今までの話は全て忘れてくれ!」 「・・・は?」
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