無人の町

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「さ、さぁ、行こうか・・・」 「うん! 時間をかなり食ったからね。急がないと!」 勢い良く駆け出す梅村。その後ろ姿は何故だか、やる気に満ちている。歩道に積もった雪も溶けてしまいそうな勢いだ。 「二宮君っ! 早く! 早くこの町から抜けられる足掛かりになるなら急ぐに越した事は無いよ!」 「そうだな」 こういう状況での他者のやる気は、俺にもやる気を与え、元気を分けてくれる。 早く、一刻も早くあいつの元へ行かねばな。
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