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また、他にも疑問は残る。
一体宇宙をどうやって消去するのか?
こんな能力を授けたぐらいなら、神だという存在は僕達の前に姿を表すのか?
また、神という存在を相手に本当に僕の能力は通用するのか?
ただ、僕達はそれらについて深く考えない事にした。
何故なら、仮にそれらを否定されたのなら、僕達はどうする事も出来ない。
ならばそんな恐ろしい事は考えない方がいい。
「よし、恭介帰るぞ?母さんが待っている」
父はそう言って、車のキーを取り出した。
「そうだね父さん、今日の晩御飯は何だっけ?」
神託によれば、宇宙消滅まであと10日。
僕達は、それまで普通の生活を送って過ごす。
そうしなければ、今にも抑えられずに発狂しそうだから。
僕は父の後についていき、黒のワゴンカーの助手席に乗り込んだ。
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