終焉まであと240時間

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僕はその事をすぐに父に話した。 その時、初めて僕は昔父が神託を受けていた事を知った。 そして、その恐るべき神託の現実味が増すことになった。 まぁ、当時の僕はまだ幼く、意味など全く分からなかったが、自分が嫌いなピーマンが急に目の前から消えた時、少なくとも能力の事は自覚した。 ただ、1つ疑問は残る。神託があったのが僕達親子だという事が、仮にただの偶然だとする。 しかし、2つの神託の内容が違うのは何故か? 宇宙の終わりを告げておいて、何故僕にそれに抗う能力を授けたのか? つまり、父と僕に神託を与えたのは違う存在なのか? その答えなど、当然分かるはずもないし、それ以来2人とも神託は受けていない。
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