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「……お前、それ本気で言ってんの?」
「ははっ、まじよー」
俺もつられて笑ったけど
いつまでも、こうやって笑いあえるわけじゃない。
いつかは、それぞれの道を歩いていくんだよな……。
「そういう海斗は?まだ提出してないんだろ?」
そう言った大地は、椅子から立ち上がって
転がっていたボールを拾った。
「……なんも決めてない」
「俺よりたち悪いじゃねーか」
大地はクシャッと笑い、ドリブルを始めた。
「なんかもう、めんどくさくて……」
「…はっ。なにブルーになってんだよっ」
そう言いながら、いきなりボールをパスしてきた。
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