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  あなたが切られるまであと僅か 枝葉を落とされ まるで 道路の一部分の様に整備されて   掌に枯れ葉の一枚を乗せよう   寡黙で謙虚なあなたが 唯一あらわした意志だったから 薄汚れてひび割れながらも 小さな囁きが砂の様に 幾億も幾億も満ち溢れ 優しく全ての生命に訴えている 信じている……と   僕は自らの権利を主張する あなたが願ってくれた 僕達の幸せを   僕が生まれる前から時間は 常に先へと進んでいて 雲間に煙る真っ白な山や 唸り声をあげる高波もまた 形を変えて時間に 従っているじゃないか 僕達の成功も失敗も 開けっぴろげに姿を見せている 後はそれを忘れないことだ   僕は諦めない   実現可能な理想郷が見える 誰にだって想像出来る   あなたがクレーン車で 空に昇る時 その上で街を眺めよう 星々のひしめき合った 銀河の様に 街は光に包まれ そこが 初めから理想郷だったのだと あなたは教えてくれる筈だ   ひとつの光を感じとろう   あなたが切られるまであと僅か やがて家の柱になるのだと それが僕達の選択ならば   だからこそ両の手を伸ばし 星々に届くまで 指先に力をこめて    
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