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バタバタ足をバタ付かせて抵抗すれば、そのまま唇を奪われてベッドに下ろされた。
「いい加減にしろよっ。」
組み敷かれて、見上げれば。
「お前の元に戻ってきたって、実感させて……」
見つめてくる瞳が違う意味で潤んでいて、耳に届くその声は明らかに艶を帯びていた。
その声に。
その瞳に。
一瞬にして煽られる。
「……っ。4年ぶりなんだからな……手加減しろよっ。」
照れ隠しにぶっきらぼうに言って伊織の首に腕を回わす。
「もう黙っとけって。愛してる、廉。」
耳に届く甘やかな囁きと共に、吐息が俺の首筋を掠めた。
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