本当のラストシーン

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   *  *  *  *  * バタバタ足をバタ付かせて抵抗すれば、そのまま唇を奪われてベッドに下ろされた。 「いい加減にしろよっ。」 組み敷かれて、見上げれば。 「お前の元に戻ってきたって、実感させて……」 見つめてくる瞳が違う意味で潤んでいて、耳に届くその声は明らかに艶を帯びていた。 その声に。 その瞳に。 一瞬にして煽られる。 「……っ。4年ぶりなんだからな……手加減しろよっ。」 照れ隠しにぶっきらぼうに言って伊織の首に腕を回わす。 「もう黙っとけって。愛してる、廉。」 耳に届く甘やかな囁きと共に、吐息が俺の首筋を掠めた。 .
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